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執筆者の写真mamoru furuya

展示レポート「旅展」

 展示が終わってから、だいぶ経ってしまいましたが、2020年の展示レポートの4つ目、行きますよ!

 ってことで、今回の展示レポートは「旅展」です。

 いつもお世話になっているNADARさんの恒例公募展ですが、参加するのは初めてだったりします!。この歳になっても、「はじめて」なことがあるのはいいことだ!

 毎度のことですが、お越しいただいた皆さん、出展者の皆さん、そしてNADARのスタッフさん、ありがとうございました。

 「旅の写真」ってテーマ・・・。

 実は、自分はそのテーマで撮ったことがないんですよねぇ。

 テーマの趣旨としては、遠くまで出かけたとかそういうのではなく、「あなたにとっての旅」を撮ってね、ってことだったこともありますが、いかにも「旅!」、「旅行!」,「風景!」みたいな写真は自分の中にはないので、出せないかな、とセレクトにかなり難儀しました。

 で、今回、出した写真はこちら。


写 真仲間と長崎に旅行に行ったときの写真です。

 写真仲間に長崎出身がいて、彼女の祖父母さんがかつて住んでいらしゃったお宅に泊まらせていただきました。そこでの夕食のときの写真です。

 家の中だし、一見、どこが旅なの?って感じですが、よく見れば、長崎らしい物がどーんと写っていますね。

 いつものようで、いつもではない。

 過ごす場所が変われば、いつもとは違ったものが映り込んでくる。

 いつもとは違うところでいつもの仲間と同じ時間を過ごしている。

 そういういうのも旅なのかな、と。

 そんなことを思いながら付けたタイトルは「日本平行移動」。

 それとこの写真をセレクトしたのはもう一つ言いたいことがありまして。

 それは、“写真を撮ったり、見ていたりすると、だんだん「写真を撮っている人が撮る写真」だけが写真だと思い込んじゃっているんじゃない?”って、こと。

 今では、SNSで写真を発表する機会も多くなり、これから食べる夕飯の写真でさえも「上手い写真に見えること」を意識するようになっていますよね。



 そんな中、“あ、撮っておかなきゃ”程度の意識で撮って、写っている人にプリントを渡して、それで「楽しかったね」という記憶を共有して、役目を終えるのも、それはそれで写真の大事な機能の一つだと思うのです。

 って言うか、たぶん、今でも世界中で撮られている写真のほとんどはそんな写真ではないでしょうか?。

 これをご覧になった方のスマホの中にもそんな写真がたくさん眠っているはず。そういう写真を見直す機会になったら、いいなぁ。

【写真展データ】

「旅展」

・会場:NADAR

・期間:2/26(水)~3/8(日)

閲覧数:7回

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