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執筆者の写真mamoru furuya

写真展レポート「ことしのさくら」

 小伝馬町のroonee 247 fine artsで行われていた公募展「ことしのさくら」が6/21に終了しました。COVID-19による緊急事態宣言により会期が延びておりましたが、なんとか開催できました。

この状況下、お越しいただいた皆さん、特にご感想を書いていた皆さん、ありがとうございます。そして、rooneeのスタッフさん、ありがとうざいます。

 今年も例年と同じく満開で色鮮やかな桜も撮っていました。

 しかし、今年は、それを展示する気持ちにはなれませんでした。それって今年でなくても撮れるんじゃないか?と。そして、撮影していたときにそれほど楽しくなかったんですよね。この時期に浮かれていてもいいのか、と今いち気分が乗らなかったと言うか。抑えで撮っていた気持ちのほうが強いような気もして。

 また、緊急事態宣言前の多くの人出の中での桜も撮影しておきましたが、それを出したところで、なんか嫌味っぽさが出てしまいそうで。そう言うのは、突き抜けてブラックユーモアまで昇華させれば面白く観ていただける作品になると思うのですが、今の自分には、ブラックユーモアまで消化させる力はありませんでした。

 そんな言い訳を先にしたところで、今年、展示した写真はこちら。



 雨のフィルターの向こう側に微かに見える桜の影と言う写真をセレクトしました。

鮮やかさや春の心地よさではなく、あっと言う間に散っていく桜の寂しさを今年の雰囲気に重ねられたかな、と思っています。

 今、改めて見ると、もう遥か前に撮ったような気がします。そして、気持ちは来年に向かっていきます。

 例え、ありきたりな写真になっても、鮮やかに咲き誇る桜が撮りたい。

 今年の桜の写真は、来年になったら忘れるための写真のような気がします。

ってことで、展示風景の写真も載せておきますね。


【展示データ】

「ことしのさくら」

 ・会場:Roonee 247 fine arts

 ・会期:2020/6/16(火)〜6/21(日)

閲覧数:6回

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