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執筆者の写真mamoru furuya

写真展レポート「チェキ!展」

更新日:2020年7月29日

 南青山のNADARで行われていた公募展「チェキ!展」が7/5に予定通り終了しました。

COVID-19の収束が見えないこの状況下、お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。そして、一緒に展示した出展者の皆さん、NADARのスタッフさん、お疲れ様でした。

少し空いてしまいましたが、展示レポートです。

 告知記事にも書きましたが、今回の「チェキ!展」、だいぶ前から、NADARのオーナーからやるとは伺っていたのですが、満を期しての開催でした。

 しかし、正直、募集から開催までの時間が短かった(言い訳)。

 やるってわかっていたなら撮っておけよ、って感じなのですがw

 チェキって、mini、Square、WIDEの3種類があって、どれで展示できるのかわからなっかたので(言い訳その2)。

 募集とともに展示のレギュレーションが発表されてから、動き出しました。

 今までチェキでは組みにくい写真ばかり撮っていたので、過去の写真を使っての展示だと、ちょっと厳しいと思ったので、可能な限り、撮り下ろしで。

 それとなんとなく、ポートレートを撮りたかったのですよ。

 そんなわけで、モデルは写真仲間である「みかてぃ」にお願いしました。

 そして、展示した作品は、こんな感じ。



 今回はWIDEで撮っています。

 WIDEって認知度が低いし、目立つかな、とコスい考えです。まぁ、厳密に言うとチェキってinstax miniだけなんですけどねw 展示のレギュレーション的には問題ないし、そもそもそんなことほとんどの人知らないだろうしw

 梅雨の時期の象徴である紫陽花とその紫陽花を絡めたポートレート。タイトルは「6月の記憶」。そのまんま!

 チェキって、面白い媒体だと思うのです、写真が見えるようになるまでの時間がフィルムほど長くないけど、デジタルよりは遅い。

 その時間感覚とチェキ独特のぼんやりした像が、今さっき見た景色を一挙に「記憶」にしてしまうような気がするのです。

 だから、「六月の記憶」と言われても、今年の6月か、去年の6月なのか、その辺が曖昧に見えてしまう面白さがあるのかな、と思います。

 加えて、ポートレートと花の組み合わせもなんとなく「記憶」と言うキーワードに合っているのではないか、と、無理やり書いておきます。

 チェキって、黒が潰れてしまうけど、この紫陽花の鮮やかさや差し込む光を強調していい雰囲気に撮れました。ポートレートのほうは、まぁ、紫陽花を絡めるならこう撮るよね、って感じなのですが、チェキで撮ることに意味があるのです。

 ちなみにこう見ると普通に撮ったように見えますが、WIDEでこんな感じに撮るには、それなりの工夫と慣れが必要だったりします。俺、すごい!W

 額装も素敵でしょ。

 イレギュラーなアスペクト比も可愛いし、マットの穴も普通だったらプリント面の大きさに合わせるところを、チェキ・フィルム独特の下の余白をわざと出して、チェキ感を強調しています。

 この額装のアイデアはいつも額装をお願いしているroonee 247 fine artsのスタッフさんによるもの。時間がない中、ご対応していただき助かりました。

 チェキってみんな知っているけど、かなり限定的、例えば、結婚式の二次会とかアイドルのサイン会とか、くらいしか使い場所がないと思われているようです。

 どうですか?おもしろそうでしょ?

 思っている以上にいろんな写真が撮れますよ、チェキ。

 今回の「チェキ!展」に参加して、こうやって展示作品としてまとめることで、チェキの楽しさを改めて感じることができました。

 もし、また開催されるようだったら、参加してみたいですね。

【展示データ】

「チェキ!展」

 ・会場:NADAR

 ・会期:2020/7/1(水)~7/5(日) 

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